女子力低い系

生活感のないアラフォー女子。仕事はIT土方。映画鑑賞記録と舞台鑑賞記録などを時々書きます多分。

映画「PK」

「PK」恐るべき映画です。

笑いと風刺と皮肉と宗教論と歌とダンスとドタバタ劇とSFと恋と涙があります。

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以下ネタバレ含みますので、観てみようかなと思われる方は閲覧注意です。

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まずは主人公が宇宙人というSF設定で始まります。ウルトラマンのように明滅する胸のペンダント、Mr.ビーンを思わせるコミカルな主人公の奇妙な行動にクスクス笑っていたら、フォレスト・ガンプのように無垢で鋭い質問連発で、笑いながらも宗教について考えさせられていきます。

「神様はどこにいるの?」

「神様にお供えをしても全然願いをきいてくれない。全ての神様にお願いをしてみよう」

「儀式でワインを授ける神様がいるのに、お酒がタブーな神様がいるのは何故?」

「神様は沢山いて、それぞれ神様の代弁者が沢山いてルールを作っている。どの宗教の信者か生まれた時に身体に印でもあるの?」

「神様とは何か」という哲学的な問題、そして世界で勃発する「宗教問題」への皮肉と人類愛をメインテーマにしつつも、全体としては、どこか「黒猫白猫」にも似た濃い登場人物達のドタバタ劇、インド映画のお約束、カラフルな衣装と笑顔で突然始まるミュージカルシーン、笑顔がキュートなヒロインとの淡い恋物語…と、よくぞここまでとうなるような見事な娯楽映画。

前半に出てきた登場人物なども後半で全て伏線回収されており、脚本の出来も素晴らしいです。

さらに言えば、恐らく、色々な名作映画へのオマージュがちりばめられています。 短いワンピースで颯爽と風を切る自転車のシーンはトリュフォーだと思うし、そもそも途中で出てくるポスターが完全にフォレスト・ガンプだし。カセットテープの断片が次から次へと再生されるシーンは、少しニューシネマパラダイスを彷彿とさせ、恋愛シーンとかでは泣かない私も不覚にも泣いてしまいました。

現実逃避したかった私の目的は完全に果たされました。興奮さめやらぬまま勢いで駄感想文書いてしまったくらいに、効きすぎた。オススメでございます。